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帰って来た危険なそば屋

カーナビが言った。

「目的地周辺です
 音声案内を終了します」

ドキドキした。
だって、設定した目的地は、あの「危険なそば屋」こと「梶の葉」なんだから。
成田の店を閉め、阿見に移転してリニューアルオープンすると聞いて、
この日が来るのを待っていた。
ふたたび「梶の葉」のそばが食べられる日を。

少し先に暗闇の中光る看板が見えた。
手打ち蕎麦処…

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さらに近づくと…

あーっ、下の方に小さく書いてある、「梶の葉」って!
梶の葉っぱの紋も上にあるし、きっとここだ!

駐車場に車が停まると、いても立ってもいられず、
私達は車から飛び出し、中の様子を伺った。
中には見たことにある人が。
あっ、おにーさんのお父さんだ、間違いない、ここだ!

一気にドアを開けて中に入ろうとしたら、ん?
よくある押してドアが自動に開くやつなんだけど、押しても開かない。
よーく見ると…

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「手動」

あーっ、おにーさんの字だ、なつかしい、
しかも、壊れてるのか、節電なのか、ナゾだけど、自動ドアが手動になってて、
なんか、やっぱりこうじゃなきゃな、「梶の葉」っぽくていいじゃんか、これっ。
ノッケから一気にテンションが上がった(笑)

中に入ると、カウンターの奥に懐かしい顔、「おにーさん」こと店主のKさんが。

「お久しぶりです!
 来ちゃいました」

その後は、もう、ぎゃーとか、わーとか、ぴーとか、いやーとか、
言葉にならない意味不明な感嘆詞が飛び交い、私達の興奮はピークに達した。
だって、ずっと待っていたんだもの、「梶の葉」のリニューアルオープンを。
それくらい私達は「梶の葉」のそばと、職人の匂いがするおにーさんの大ファンなのだ。

新しく生まれ変わった「梶の葉」の店内は、なんかすごくキレイになっていた。
テーブルも椅子も黒で統一されていて、成田の頃よりシックでオシャレな感じ。
あの民家のダイニングみたいだった店内が嘘のよう(笑)
椅子がね、座り心地よかったよ。

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私達は子供のようにあちこちをうろうろ見て回った。
看板も立派なそば屋の看板だし(もう手作りじゃないし)、お店も広くキレイになったし、
なんだか違うお店みたい。

ん?
んんん?

端っこの方にいいもの発見♪

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手書き。

「準備中」と「営業中」、どっちもおにーさんの手作りだ。
やっぱりこうじゃなきゃなー(笑)
自動ドアが手動になってたり、看板が手書きだったり、
かつての「梶の葉」テイストが残っていたので、なんだかうれしくなった。

もちろん、進化してゆく「梶の葉」も応援するけど、
あの「梶の葉」のはじめの一歩が忘れられないのだ。

前の日から何を食べるかずっと悩んで、その話ばかりしていた私達。
私はもりの大盛り、abuはたぬき温玉、アンナは肉つけそば、それぞれがオーダー。
目の前にやって来たそばは、まぎれもなくあの頃のそば。
膳も器も箸置きもオシャレでいいものになってる!
バージョンアップだねっ。

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そばを口に運べば…あの味、変わらないあの味。
んまぁーいっ .。゚+.
これだよ、これを待っていたんだ!
もちろん、たれまで全部飲んじゃったよ。

このそばを食べたら、もう他のどこのそばでも満足できない。
実際、食べ歩いたけど、「梶の葉」を越えるそばには出会ってない。
有名だとか、芸能人が通ってるとか、おいしいと噂になってるとか、そんな店にも行ったけど、
個人的には比べ物にならないくらい「梶の葉」の方がおいしいと思ってる。
まあ、グルメじゃないんで、狭い自己満足の世界での話ではあるんだけどね;

余談だけど、ウチの母は昔そば屋をやっていた。
今でも昔のお客さんがまたやってほしいとせがむほどの伝説のそば屋だったんだ、実は。

「あのそば屋の娘さん?
 もう店はやらないの?
 お母さんにまたやってって言ってよ」

私が「立ち食いそば つくば」の娘だと知ると、そう言ってくる人がすごく多い。

「つくば以上の味のそば屋にはいまだに出会わないね」

みんなそう言う。
もう10年以上前に閉めた店なのにね。
手打ちじゃないし、普通の駅の立ち食いそばみたいなそばだったんだけど、
本当においしかったんだ。
私は毎日そのそばを食べて育った。
だから、ちょっとそばにはうるさいよ(笑)
特にたれには。

母のそばが世界一だった、私にとっては。
今まではね。
でも、今は、世界一の座が揺れている。
「梶の葉」のせいだ。
でも、「梶の葉」にだったらゆずってもいいや、世界一を(笑)
実際ウチの母も絶賛しているんだから。

帰って来た危険なそば屋
待ってたよ!

成田に行くより近くなり、さらに通いやすくなった。
もっとハマる予感。
すぐ行けるとなれば、自制心が吹っ飛んでしまうだろう。
やっぱりこのそば屋危険(笑)

今日は「おにーさん」こと店主のKさんに、ウェブでの顔出しの許可をいただいた。
そばがおいしい上に、男前。
若いそば職人、これからどんな伝説を作るんだろうね。

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手打ち蕎麦処 梶の葉
  茨城県稲敷郡阿見町中央6−1−1
  定休日 月曜(月曜が祝日の場合は営業し、翌日休業)
  営業時間 
      平 日 : 11:30〜14:30(ラストオーダー)
      金土日 : 11:30〜14:30(ラストオーダー)
          : 18:00〜19:45(ラストオーダー)
地図はここよー。
地図では「回転寿司ひろみ」になってるけど、そこが梶の葉です。
以前お寿司屋さんだったところを、改装してそば屋にしたんだそうだよ。

阿見には最近アウトレットモールもできたし、気軽に行ける場所。
みなさんもぜひ食べに行ってみてね。
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by emiya_xxx | 2009-12-07 01:04 | 知らせたい!